子育てコラム

お友だちにいじめられたら、どうすればいい?
~子どものサインを見逃さず、落ち着いて的確な対応を~

保育園や幼稚園に通い始めると、お友だちから暴力を受けたり、仲間外れにされたりすることもあります。そのようなときに、親としてはいったいどのように対応をしたらいいのでしょうか。

●「けんか」と「いじめ」は、どこが違うの?

保育園や幼稚園にはたくさんの子どもたちがいるので、その中には乱暴な子もいれば、泣き虫で皆からいじめられやすい子もいます。幼い子どもの「けんか」は、よくあることですが、ときにはそれがけんかではなく、「いじめ」となっていることもあるので注意が必要です。

たとえば砂場で子ども同士がおもちゃの取り合いになり、どちらかがなぐって泣いたというような場合は、単純なけんかと考えていいでしょう。ところが、特定の子どもだけがいつもなぐられるような場合には、いじめである可能性があります。

体の暴力だけでなく、言葉の暴力もあります。たとえば複数の子どもが、一人の子どもに繰り返し悪口を浴びせていたら、いじめの可能性が考えられます。

●「いじめられているかもしれない」と思ったときは、どうしたらいい?

「我が子がいじめにあっているかもしれない」と感じたときに、親はいったいどのようにしたらいいのでしょうか。

まず大切なのは、親が感情的になり過ぎて、子どもを問い詰めたりしないことです。そして、子どものいじめのサインを見逃さず、落ち着いて的確な対応をとる必要があります。言葉である程度説明できるお子さんなら、優しくゆっくりと話を聞いて、だいたいの事情をつかんでおきましょう。

そして、できるだけ早く園に相談をします。保育士さんに伝えて、事情を把握しているようなら、相手の親に話をしてもらうという方法もあります。ただし、いじめかそうでないのかという線引きは意外と難しく、親が「いじめだ」と思っても、園側ではそう思っていないケースも少なくありません。

保育士さんとのやり取りで解決すれば良いのですが、さらに子どもの様子がひどくなるようであれば、園長先生を交えて再度話し合いの場をもつなど、何らかの対応をする必要が出てくるでしょう。

●「パパとママはあなたの味方」ということを、言葉で伝えましょう

子どもがいじめを受けている場合、いじめを止めるように努力することも大切ですが、我が子に気を配ってあげることはもっと大切です。いじめを受けて一番傷ついているのは、他の誰でもない我が子だからです。

「パパとママは、いつでもあなたの味方よ」と、傷ついている我が子を優しく抱きしめて、励ましてあげましょう。パパやママからしっかりと愛されているという気持ちがあると、子どもは安心感と勇気を持って、困難に立ち向かうことができるでしょう。

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