子育てコラム

忙しくて離乳食が作れないときはどうすればいい?
~調理時間を短縮できるフリージング活用術~

離乳食はゆでたり、つぶしたり、混ぜたりと、とても手間がかかります。「できるだけ手作りのものを」と思っても、忙しいときはとてもそこまでできません。そんなときに、野菜や肉、魚、おかゆ、汁物などは、下ごしらえして冷凍保存しておくと、とても便利です。今回は、離乳食の便利な保存方法についてご紹介しましょう。

●離乳食を冷凍するときに気を付けておきたいこと

離乳食を冷凍するにあたって、「これだけは守りたい」というルールがあるので、お伝えします。まず、パンなどの一部の食品以外は、雑菌が繁殖しないように加熱をしてから冷凍しましょう。りんごのすりおろしなども、加熱が必要です。しっかりと冷めたら、できるだけ早く凍らせてください。1食分を小分けにして冷凍すると、必要な分だけを取り出して解凍できるので便利です。使うときは必ず電子レンジや鍋などで十分に再加熱をしてから、食べるようにしましょう。

●ペースト状のものは冷凍保存袋に筋目を入れる

離乳初期から中期にかけては、すりつぶしたかぼちゃやにんじんなどを使うことも、多いかもしれません。ペースト状にしたものは、冷凍保存袋に入れて薄く平らにし、箸などを使って 1 食分ずつ筋目を入れておくと、使うときにポキッと折ればすぐに取り出せます。

●きざんだ野菜は小分けパックに入れて保存

離乳食後期になると、いろいろな野菜をきざんで調理するようになりますが、毎回きざんでゆでるのは手間がかかって大変ですね!そこで、ゆでてきざんだ野菜や、ゆでてほぐした魚などを、小分けパックにすることをおすすめします。離乳食用の冷凍小分けパックがあるので、それに使いやすい分量を入れて、冷凍保存しましょう。おかゆや汁気が多いものなどは、膨張したときのことを考えて、8 分目ぐらいまでの量に抑えておくのがポイントです。にんじんやピーマン、じゃがいもなどを種類ごとに小分けしてもいいですし、数種類の野菜をあらかじめミックスしておくと、調理時間が省けて便利です。

●スープやだしなどは製氷器で凍らせると便利

スープやだしなどの液体は、製氷皿で凍らせておきましょう。やはり液体は膨張するので、8 分目ぐらいまでの量を製氷皿に入れて凍らせます。凍った時点で冷凍保存袋に入れておくと、すぐに取り出せますし、製氷皿も有効活動できますね。

●凍ったまますりおろす裏ワザも

「食品をすりおろしてから冷凍保存したいけれど、時間がなくてそこまでできない」というときは、とりあえずかたまりのまま冷凍保存しておき、使うときに凍ったまますりおろす裏ワザもあります。たとえばほうれん草や小松菜などの青菜は、株のまま茹でて水気を絞り、根元を切って棒状に束ねたら、ラップに包んで冷凍します。調理するときは、凍った青菜をそのまま取り出し、食べる分だけすりおろして使うことができます。また、鶏ささみなどは生のまま 1 本ずつラップに包み、冷凍保存袋に入れてカチカチに冷凍しておきましょう。使うときはすりおろして茶こしなどに入れ、お湯を沸かせて加熱すると、きめ細かい鶏そぼろが作れます。すりおろしたささみをお皿に入れてラップして、電子レンジで温めてもOKです。さまざまな工夫をして、毎日短時間で楽しく離乳食づくりをしたいですね。

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