子育てコラム


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育児に仕事に家事にと、フル回転で働くご家庭が多い中、完璧に育児をしようと思うと、身も心も疲れてしまいます。そんなときは、自分がどんな表情をしているか、思い返してみましょう。いつも笑顔で楽しく、子どもと接していますか?「最近笑顔が少ないかも」という人は、少し無理をして頑張りすぎているかもしれません。少しぐらい育児の手を抜いても子どもはスクスクと育っていくものです。
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●子どもの人格形成に影響しないことなら、多少手を抜いても OK
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育児には、手抜きをしてはいけないことと、少しぐらいなら手を抜いても許されることがあります。では、どんなことであれば手を抜いても許されるのでしょうか。
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子どものやる気や自信、自己肯定感など、人格形成に影響しないことであれば、多少手を抜いてもよいでしょう。たとえば、「離乳食は手作りが安心だから」と、どんなに忙しくても手作りの離乳食にこだわるというのは、やりすぎかもしれません。たまには市販のベビーフードなどを使って手を抜いてもよいでしょう。
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また、「子どもを外でのびのび遊ばせなければ」と思い、家事が溜まっているのに何とか毎日外出しようと頑張りすぎると、体力的にも疲れてしまいます。家事が溜まっていることでストレスも溜まってしまい、かえって子どもに優しく接してあげられなくなります。そんなときは家事を優先して、もし時間が余れば外出するという考え方でもよいでしょう。
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●子どもと関わる時間は、たとえわずかでも毎日必要
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逆に、手抜きしてはいけないことは、子どもとの毎日のコミュニケーションです。コミュニケーションやスキンシップは子どもの人格形成にとても重要なので、手抜きをしないようにします。どんなに忙しくても子どもをギュッと抱きしめて声をかけてあげる時間は、欠かさないようにしましょう。
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保育園に子どもをお迎えに行ったら、手をつないで帰りながらおしゃべりをしたり、夜寝るときに絵本を読んであげたりすることも、子どもにとっては最高に幸せなひとときです。
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こうした何気ない日々の親子のやり取りによって、子どもは「愛されている」という自信を持ち、それがやる気や自己肯定感へとつながっていきます。
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●一番大切なのは、親が心に余裕をもって育児ができること
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子育てにとって最も大切なことは、完璧に子どもを育てることではなく、親が心に余裕をもって楽しく育児ができることです。家がどんなに片付いていても、親の顔に余裕がなかったら、子どもは幸せを感じることができません。
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どうしても家事や育児が大変なときは、家事代行サービスやベビーシッターサービスなどを活用してもよいでしょう。多少家の中が散らかっていたり、ベビーフードを使うときがあっても、パパやママがニコニコと幸せそうにしている方が、子どももずっと嬉しいはずです。