子育てコラム
-
「おはようございます」「おやすみなさい」毎日家族でさり気なく交わしているあいさつですが、忙しいときや不機嫌なときなどは、つい忘れてしまいがちになることもあるでしょう。でも、毎日の生活の中でパパやママが自然にあいさつを交わすことは、子育てをする上でとても大切な習慣です。何かをしてもらったときに「ありがとう」、迷惑をかけたときに「ごめんなさい」とあやまることも、まずは親が率先して見本を示したいですね。
-
●「○○ちゃん、おはようございますは?」は、かえって逆効果
-
よく小さな子を連れたご家族が、知り合いにバッタリ会ったときに「○○ちゃん、おはようございますは?」と、子どもにあいさつさせようとしている場面を見かけることがあります。
-
「あいさつができる子に育てなくては」という気持ちはよくわかるのですが、子どもに無理にあいさつをさせるのは、かえって逆効果と言っていいでしょう。
-
親が子どもにあいさつをさせようとがんばっても、子どもはできるようにはなりません。むしろ親があいさつを強要することで、かえって子どもが頑なに拒否してしまうこともあります。それよりは、子どもが自分から「あいさつしよう」という気持ちになるのを、辛抱強く見守ってあげることが大切です。
-
●教え込もうとしなくても、子どもは自然に覚えていく
-
子どもが自分から進んであいさつできるようになるまでには、とても時間がかかります。「こんにちは」という言葉は知っていても、それを使ってあいさつしようするかどうかは、また別の問題なのです。子どもの成長にも個人差がありますし、もちろん性格の問題もあります。
-
でも、心配する必要はありません。あいさつの仕方を子どもに教え込もうとしなくても、パパやママが「おはよう」「ありがとう」といった言葉を自然に交わしていれば、子どもはいつしか自然とあいさつができるようになります。
-
そして、できれば家族でお出かけをしたときや、自宅にお客様を迎え入れたときに、パパやママがあいさつを交わしているシーンを、たくさん子どもに見せてあげましょう。
-
人と人がコミュニケーションをする場面を何度も見ることで、子どもは「なぜ人はあいさつをするのか?」という意味を、体で覚えていきます。
-
●恥ずかしがり屋の子は、長い目でやさしく見守って
-
子どもがあいさつできるようになるために重要なポイントは、「他の子と比べないこと」です。子どもの中には、1歳半ぐらいから元気いっぱいに「こんにちは!」と言える子もいますが、恥ずかしがり屋の子はそうはいきません。
-
でも、あいさつが苦手でシャイな子は、もしかしたら物事をじっくり考える科学者タイプなのかもしれません。パパやママは、そんな我が子の“良い点”に目を向けて、シャイな一面も含めて丸ごと愛してあげましょう。