子育てコラム

何を言っても「ヤダ!」と言う我が子。
いったいどうしたらいいの?
~子どもの“イヤイヤ期”と上手に付き合う方法~

子どもが2歳半ぐらいになると、今まで可愛いだけだった我が子が、突然何を言っても「ヤダヤダ!」と抵抗をし始めます。初めて子育てをするママとしては、「どうしてこんな風になっちゃったの? うちの子はいい子だと思っていたのに、こんなに悪い子だったなんて…」と、イライラしてしまうこともあります。

でも大丈夫。ママを困らせるようなやんちゃな子どもは、実は好奇心が旺盛で、とっても将来が楽しみな子どもさんなのです。

とはいえ、毎日子どものイヤイヤに付き合うのは、ママとしても大変なことですよね。そこで、子どもの“イヤイヤ期”と上手に付き合う方法をご紹介しましょう。

● まずは、どうしてイヤイヤをするのか、子どもの成長の仕組みを理解しましょう。

子どもが1歳ぐらいまでは、何をやってもとびきり可愛く、パパもママも笑顔の絶えない子育てライフを送ることができます。ところが、やがて2歳を過ぎて自我が芽生え始めると、「これはイヤ」「あれが好き」「そっちがいい」といった、幼児期ならではの自己主張をし始めます。

実は、このときにママがどう対応するかは、今後の子育てを左右すると言ってもいいほど重要です。間違って「何を我がまま言っているの?ママの言うことを聞きなさい!」と無理やりママの思い通りにしようとすると、いい子になるどころか、大きくなったときに自己主張のできない人間に育ってしまう可能性があるのです。

イヤイヤ期が始まったら、まずはこうした子どもの成長のメカニズムを理解するために、子育ての本を何冊か読むことをお勧めします。子どもの成長の仕組みが理解できれば、「そうか!だからこんな風にして親に逆らったりするのね」と納得でき、子どもの態度を冷静に受け止めることができるようになります。

●イヤイヤをしたときに叱るのではなく、できたときに思いっきり褒める

自己主張をすることに目覚めた子どもは、とにかくいろいろなことを自分でやりたがります。ママから言われてやるのではなく、自分がやると決めて、自分で動きたいのです。そして上手にできないときは、泣いて騒ぐこともあります。

そんなときに、子どもがイヤイヤをしたりかんしゃくを起こしたりしても、叱るのは絶対にNGです。子どもを叱る行為からは、何もプラスの結果は生まれません。それよりは、子どもが自分で何かをしようとしてできたときを見逃さず、思いっきり褒めてあげることが大切です。

●「イヤ!」と言う子どもの気持ちを受け止めながらも、行動は認めないこと

子どもを褒めることは大切なのですが、かといって何でも認めてしまっていいというわけではありません。子どもを褒めることと、言いなりになることとは違います。たとえばテーブルに野菜を出したときに、子どもが「野菜はイヤ!お菓子がいい!」とゴネると、ママが根負けをしてしまって、思わずお菓子をあげてしまうことがありますよね。そうすれば子どもは当然喜びますが、その時点で「ママはゴネれば何でも言うことを聞いてくれる」ということを学習してしまいます。

そうではなくて、子どもが「お菓子がいい!」とゴネたときには、「そう。〇〇ちゃんはお菓子がいいのね」と、優しく気持ちを受け止めてあげることが大切です。そして、お菓子はあげずに何か別のことで気をそらし、タイミングを見計らってまた野菜を出してみましょう。「この野菜を食べたら、大好きなハンバーグが出るよ」というように、ご褒美を作ってあげるのもひとつの方法です。

イヤイヤ期と付き合うママは本当に大変ですが、この時期が子どもの成長にとって重要な意味を持つことを意識しながら、温かい目で子どもを見守ってあげましょう。

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