子育てコラム
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仕事と育児の両立、これは子育てママの約半数が仕事を持つ時代にあって、とても大きな課題です。
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会社の制度が整っていない、夫の協力が得られない、家事の負担が大きすぎるなど、悩みの内容はママによってさまざまでしょう。
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「もうちょっとパパに子育てを手伝ってほしい」「国の支援制度を整えてほしい」など、言いたいことはいろいろありますが、何よりも大切なのは“いま家族がどうしたらハッピーになれるか”ということ。育児と仕事を無理なく両立させるために、ママの重荷が少しだけ軽くなるコツをお伝えします。
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●「何が大変なのか?」をまず整理してみること
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女性が働くことが当たり前になったとはいっても、それを受け入れる社会の方にまだまだ充実した体制がなく、道なき道を歩んでいるのが現状です。家事や育児の負担が女性に重くのしかかり、バランスの取れた食事を作りたくても時間がなかったり、子どもと一緒に遊ぶ時間もなかなか作れないのが現実かもしれません。
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そんな時は、一度「いま何が大変なのか?」を書き出して、状況を整理してみましょう。例えば「夜7時に家に帰っても、そこから食事を作るのが大変」「どんなに頑張っても、掃除までする余裕がない」など。実際に文字にしてみると、意外と冷静に対処法を考えられるものです。
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夕食の支度が大変なら、半調理済みの食事キットを利用したり、休日に野菜を刻んで冷凍しておく方法もあります。掃除がどうしても無理なら、月に1~2回だけでも外部の人に掃除をお願いするだけで、室内はだいぶ美しくなります。シルバー人材の方や、共済の助け合いなど、家計に無理のない範囲で頼める人を探すこともできるでしょう。
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●生涯にわたるキャリアプランを描いてみましょう
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ただ単に「お金が必要だから働いている」「ここで会社を辞めたら復職できない」という理由ではなく、生涯にわたるキャリアプランを描き、それに沿って無理なく働くことがとても重要です。例えば65歳まで働く予定であれば、子どもが何歳になるまでは時短勤務をし、子どもが成長した段階で本格的に働くといった具合です。生涯のマネープランに関しても、「予定通りに行けば、65歳でいくらお金が残る」というように、試算をしてみましょう。
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そうすると、「育休後はすぐフルタイムで働く」という選択肢だけでなく、他の道が見つかる可能性もあります。子育て中は確かに大変でも、それは長い人生の中の10~15年ほど。せめて子どもが「つ」の付く年齢(九つ=9歳)まで、家庭に重きをおく働き方を選ぶことができれば、あとの20年以上は心おきなく仕事ができます。時短勤務などでママにゆとりができると、家事の重荷も緩和され、子どもとコミュニケーションをとる時間も増えるでしょう。
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●子育ての協力者と上手に付き合うことも大切
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どんなに仕事が順調にいっても、一番大切な夫との関係にヒビが入ってしまったら、元も子もありません。「自分はこんなに大変なのだから」と傲慢になることなく、「いつも協力してくれてありがとう」という感謝の気持ちを持って、パパに接しましょう。
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また、祖父母が子育てに協力してくれる場合でも、それを当たり前と思わず、「いつもありがとう」というひと言を忘れないことが大切です。そうすることで、おじいちゃまやおばあちゃまも、気持ちよく子育ての協力者になってくれますよ。“親しき仲にも礼儀あり”ですね。
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※今回はお母さんに注目していますが、近い回で、お父さんに注目した内容を記載させていただく予定です。