子育てコラム

ついカッとなって出てしまった、
あの言葉
~子どもの心を傷つける“ママのひと言”とは?~

子どもが自分の思うようにならないときは、ついうっかり思ってもいない言葉を口にしてしまうものです。でも、そんな何気なく発した言葉の中には、子どもの心を傷つけてしまうひと言もあります。

そこで、どんなにイライラしても、これだけは避けたい“ママのひと言”を、ご紹介しましょう。また、どうしてもイライラしてしまった時、どうすれば冷静になれるのかについても、お伝えしたいと思います。

●「もううちの子じゃないから」

子どもがいたずらばかりしていると、ついカッときて「〇〇ちゃんなんか、もううちの子じゃないから!」と叫んでしまうこと、ありませんか?でもこのひと言、実はものすごく我が子を傷つけてしまう可能性があります。たとえ小さな子どもでも、「うちの子じゃない」とママから冷たく拒絶されたときは、大きな恐怖心を覚えるでしょう。

●「あなたは何をやってもダメ」

「何でこんな簡単なことができないの?」と思うと、ついポロっと言ってしまうのが、この言葉です。でも、「あなたは何をやってもダメ」という、人格を否定するような言葉は、子どものやる気を失わせてしまいます。「どうせ自分は何もできない」とこぼす大人がいますが、もしかしたら幼少期に、親から否定的な言葉を浴びせられていたかもしれません。「ついうっかり」だったとしても、言ってはいけない言葉です。

●「そんなことばかりしてたら、ママは出ていくわよ」

ママからすれば「言うことを聞かないから、ちょっと脅かしたかっただけ」と思うのでしょうが、子どもは「ママが出て行っちゃう」と本気でとらえて、ショックを感じます。大好きなママがいなくなってしまうことが、小さな子どもにとってどんなことかを察して、口にしないようにしましょう。

●「あなたなんか、産まなければよかった」

これも、子どもにとって衝撃的な言葉です。人格を否定されるどころか、生まれてきたこと自体が、間違いだと言われてしまったのですから。「そうか、自分は生まれてこなければよかったんだ」と真に受けた子どもは、いったいどうなってしまうのでしょう。ママにしてみれば「ついうっかり」のひと言でも、子どもにとってはインパクトの大きな言葉なのです。

●“言葉の爆弾”を投げたくなったら、どうすればいい?

このように、大人からするとささいなひと言でも、子どもの心を大きく傷つけてしまう可能性があります。どんなにイライラしたときでも、こうした“言葉の爆弾”だけは、投げないようにしましょう。

子どもを叱り飛ばしたくなったときは、まず大きく深呼吸をしてみることをおすすめします。そして、そのままゆっくりと10秒数えます。怒りのピークは6秒と言われているので、10秒後には冷静になって子どもと向き合うことができるでしょう。

「どうしても頭にきて言ってしまった」というときは、できるだけ早く修復させることが大切です。子どもをギュッと抱きしめて、「ママは〇〇ちゃんが大好きよ。思ってもいないことを言ってしまってごめんね」と、愛情たっぷりに伝えましょう。強く叱ってしまったときは、その後にケアをしてあげることで、子どもはきっと笑顔を取り戻すことができるでしょう。

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