子育てコラム

いつから始める? デンタルケア
~歯が生え始めた頃が、クリニック適齢期~

「あ、歯が生えてきた!」お子さんの歯ぐきにポツンと白い歯が見えたとき、パパもママも感動するとともに、虫歯にならないようにと強い責任を感じますね。

乳歯と永久歯、生涯に2 回しか生えるチャンスのない歯を健康で美しく保つために、どのようなケアをすればよいのでしょうか?

●まずは歯磨きを"楽しい習慣"にすること
子どもは何でも"楽しいこと"が大好き。「大切な歯だから、虫歯にしたら大変」とママが意気込みすぎると、かえって歯磨きがきらいになってしまうこともあるので、気を付けたいですね。

例えば、子ども番組で楽しく歯磨きをしているシーンがあれば、それを見ながら一緒に歯磨きをするのもいいでしょう。音楽に合わせて「ママと一緒に歯磨きタ~イム」などと楽しみながら、ブラッシング習慣を付けるのも一案です。

"お片付けの音楽"や"歯磨きの音楽"など、シーンによってテーマソングを決めると、自然に体が反応してくれますよ。乳幼児期に一番大切なのは、虫歯から完璧に歯を守ることよりも、"歯磨きは楽しいこと"というイメージをインプットすることです。

●歯科クリニックと上手に付き合いしましょう
以前は虫歯になってから歯医者に行くのが普通でしたが、そうすると歯医者さん=痛い思いをする場所という記憶が、どうしても残ります。できれば乳歯が生え始めた頃から数カ月に一度はクリニックに通い、「歯医者さんは楽しい場所」という印象をお子さんに与えながら、歯磨き指導やフッ素の塗布などをしてもらうのがおすすめです。

その際、子どもに好かれるドクターや歯科衛生士さんのいるクリニックを選ぶとよいでしょう。優しくにこやかに語りかけてくれるドクターや、ママのイメージに近い女医さんなどは、コミュニケーションを取りやすいかもしれません。

またクリニックを選ぶ際に確実なのは、ママ友からの情報。そのほかにネット上でクリニックを選ぶサイトなどもあるので、上手に情報を入手して、ママとお子さんにぴったりのクリニックを見つけましょう。まずは体験のつもりで予防歯科を受診し、自分の目で確かめてから選ぶのもひとつの方法です。お子さんによっては矯正治療が必要な場合もありますが、そのときは矯正が得意なクリニックかどうかを見極めることも必要です。

●パパとママは、デンタルケアしていますか?
いくらお子さんのデンタルケアに熱心でも、パパやママが自分の歯を大切にしていないと、気持ちは伝わりません。大人も正しい歯磨きをしていますか? 歯周病は大丈夫でしょうか?まずは後ろ姿を見せるつもりで、パパやママもデンタルケアをしっかりと行いましょう。

もし虫歯や歯周病があれば治し、「パパやママも自分の歯を大切にしているのよ」という暗黙のメッセージを、お子さんに伝えることが大切です。時間に余裕があれば、休日に家族みんなで予防歯科を受診し、帰りは遊び場で楽しむのもよいでしょう。子どもと一緒にデンタルケアを日々の習慣にしていきたいですね。

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